相続時精算課税制度とは?-計算方法と注意点を解説-

2024-08-16



相続時精算課税制度の基本


相続時精算課税制度は、子どもや孫に財産を贈与する際に使える制度です。贈与時に一時的に非課税となりますが、後で相続税がかかるため注意が必要です。この制度の概要、計算方法、そして注意点を解説します。




制度の概要


相続時精算課税制度では、贈与額が2,500万円まで非課税です。しかし、相続発生時には、この贈与額も含めて相続税が課税されます。例えば、総額5,000万円の財産のうち1,000万円を贈与した場合、この1,000万円は非課税ですが、相続発生時には残りの4,000万円と合わせて5,000万円に対して相続税がかかります。




適用対象者


制度を利用するには、贈与者と受贈者の条件を満たす必要があります。

・贈与者:60歳以上で、父母または祖父母であること

・受贈者:18歳以上で、子や孫であること




手続き方法


相続時精算課税制度を利用するためには、税務署に「相続時精算課税選択届出書」を提出する必要があります。提出期間は、贈与を受けた翌年の2月1日から3月15日までです。




メリット


この制度を使うと、相続時のトラブルを回避できるメリットがあります。例えば、生前に特定の人に多くの財産を贈与することで、相続時の遺産分割トラブルを防ぐことができます。また、収益物件の贈与によって相続税対策にもなります。







計算方法



贈与税の計算


2,500万円までの贈与は非課税ですが、それを超えると一律20%の税率がかかります。計算式は以下の通りです:


贈与税 = (贈与財産の総額 - 2,500万円)× 20%

例えば、贈与額が3,000万円の場合は、100万円の贈与税がかかります。




相続税の計算


相続時には、贈与額と相続財産の合計に対して相続税が課税されます。ただし、基礎控除があります。基礎控除額は以下の計算式で求められます。


基礎控除額 = 3,000万円 + (600万円 × 法定相続人の数)

例えば、法定相続人が3人なら4,800万円が基礎控除額となります。贈与1,000万円と相続財産4,000万円の場合、5,000万円から基礎控除額を引いた1,400万円に対して相続税が課税されます。






注意点


1. 必ずしも節税にならない

相続時精算課税制度は税金を免除するわけではなく、あくまで税金を先送りする制度です。相続時に全ての贈与額が相続財産に加算されるため、結果的に節税にならない場合もあります。


2. 相続税の物納には使えない

相続税の納付が困難な場合、延納や物納が認められますが、相続時精算課税制度による贈与財産は物納に使えません。


3. 生前贈与の取り扱い

被相続人が亡くなる3年以内の贈与は、相続財産に含められ相続税がかかります。2024年からは、この期間が7年に延長されますが、3年超え7年以内の贈与は100万円が控除されます。






まとめ

相続時精算課税制度は、最大2,500万円までの贈与を非課税にできるメリットがありますが、贈与財産は相続時に課税対象となるため、必ずしも節税になるとは限りません。この制度を活用して、相続時のトラブルを回避することができます。


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